本文へ移動
設備・機構紹介

吊物機構設備

吊物機構設備とは、舞台イベント空間に設置される、演出用の照明器具や舞台幕、看板等を昇降させるための設備です。空間上部に設置されたすのこ(ぶどう棚)上に駆動機器を配備し、美術バトンや照明バトンを吊り下げて昇降させます。

美術バトン

美術バトンとは、主に幕や大道具類を吊るすための設備です。
イベントに応じて吊るされた背景パネルや看板、舞台幕、大道具など様々な物が、舞台の演出効果を高めます。
駆動方法には電動式と手動式があります。
単管パイプが一般的ですが、重量物を吊り下げる場合は、ラダータイプのパイプにすることもあります。
一定速で昇降するだけでなく、可変速運転や仕込みに合わせるためのレベル設定、バトンへの積載重量管理機能等をご提案できます。

照明バトン

照明バトンとは、舞台照明器具を吊るすための設備です。
舞台照明は、舞台を明るくするだけではなく、上演される舞台演目の要求する演出を舞台上で作り出すためにも使用されます。
舞台全体を地明かりとして均一に照らし出すボーダーライト。
演者や舞台道具を照らし出す、スポットライトとして用いられるサスペンションライト。
季節や時間などを演出するアッパーホリゾントライトやロアーホリゾントライトなど、舞台にはさまざまな照明が使われています。

舞台幕

舞台に設置する場所、動き、生地の種類により役割があり、演出に大きな影響を与えます。
観客の目から機器や演者を遮る一文字幕や袖幕。
様々な色の照明を当てて季節や時間を演出するホリゾント幕。
舞台の場面転換のために観客と舞台の間を遮る暗転幕。
歌舞伎で使用される定式幕や映写用のスクリーン等、これらを昇降や巻取り、開閉などの機構を用いて、舞台上を移動させることができます。

緞帳

緞帳とは、舞台と客席を仕切る飾り幕です。開演と共に上がり、終演と共に下りる緞帳は、その劇場やホールを表す象徴的な幕であり、デザインは劇場やホールによって異なります。
機構方式は、飛ばし緞帳、三つ折り緞帳、巻取緞帳、その他引割緞帳や絞り緞帳等があり、舞台形状・用途に合わせさまざまな方式をご提案します。
また、緞帳には以下の種類があります。
「綴織緞帳」は、機械に頼らず手で織り上げる、豪華な緞帳です。繊細なデザインや多彩な色使いを表現することができる最高級の幕になります。
「フック緞帳」は、フックガンと呼ばれる機械を用いて織り上げる緞帳です。立体的な表現や複雑なデザインを得意とする幕になります。

可動式音響反射板

音響反射板は、客席へ音を届ける機能を持つ設備です。
多目的ホールの舞台の音響効果を高め、コンサートホールのような運用が可能になります。
また、演奏者にも音を返し、演奏の調和を取りやすくします。
反射板は一般的に、正面反射板・天井反射板・側面反射板で構成されます。
使用しない時は舞台上に吊り上げる、舞台奥に走行させる等の操作を行い、反射板を客席から見えないように格納します。

床機構

床機構とは、舞台床面に設置される昇降、走行、回転等様々な動きをする機構です。
迅速な場面転換、立体的な演出などが可能になり、舞台演出をよりダイナミックなものにします。
屋台等の大道具を乗せて場面転換を行う大迫りや中迫り、演者を登場させる小迫りやすっぽん、オーケストラが入って演奏する際に使用するオーケストラ迫り等、用途に合わせてさまざまな機構をご提案します。

操作盤・制御盤

操作盤は舞台機構を舞台の演出に合わせて操作するための盤です。
容易に意図通りの操作が実現できるよう、タッチパネル式やボタン式、埋込型や可搬型などを取り扱っています。
設定した位置で舞台機構が自動停止するレベル設定運転や、事前に決めておいた配置に自動で動作させるパターン運転機能などを導入することができます。
制御盤は操作盤からの信号を制御します。また、各機構の状態を監視し、一定条件下でしか動作しないようにする制御機構(インターロック)なども設けることができます。
TOPへ戻る